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「社長になる」という決意
高校生にして「社長になる!」と決めた私。当時、そう決意したことは、とても素晴らしいアイデアの様に感じていました。というのも、それまで私は「何かになりたい」と思ったことが一度もなかったからです。幼い頃、誰もが「お花屋さん」「パン屋さん」「学校の先生」「警察官」などになりたいと口にしても、私はそういった夢にピンときませんでした。そんな私が「社長になる」という、とても曖昧な夢に高校生にもなって、文字通り目覚めてしまったのです。

16歳のある日、「社長になる」と口に出した瞬間、室内にいるのに、パァ~っと全ての雲が晴れ、世界が輝きだしたような感覚に陥ったのを今でもはっきりと覚えています。あまりにその世界がキラキラしていたので、「絶対に社長になれるんだ」とさえ思えてきたのです。その興奮も冷めやらぬ翌日、学校で友人達に「私、会社作って、社長になるわ!」と宣言。友人たちは、突然「社長になる」と言った私に仰天です。友人の一人に「で、何の会社作るの?」と聞かれたものの興奮状態だった私は「重要なのは、何をやるかではなく、社長になる決断をしたことだと思うんだよ」との返答。しばしの沈黙の後、友人たちは大笑い…。誰一人、私の決意を信じてはいませんでした。
周囲の人にも「社長になる」と話しても、友人たちと同じ反応、もしくは反対されるだけ。この段階で決意を話しても意味がないことがわかりました。ただ、これまで夢を持ったことのなかった私は「社長になる決断をしたこと」自体が、大きな意味があるんだと、本気で思っていたのです。なぜなら、決めることは一瞬で終わることなのに、「社長になる」と決意したことで、これまでにないパワーが湧いてきたからです。

そのパワーは日々の暮らしの「アイデア探し」にもつながりました。父に事業計画書を見せたときに「アイデアは1000個出しても、使えるのは3つだから」と言われていたので、 とにかく起業できるアイデアを探すことが大事だと感じていたのです。どんな店に入っても、他店との違いを考えてみたり、席数をみて回転率を妄想してみたり…。私はいろんなものに目を光らせ、改善できることはないか、なにか新しいアイデアはないかと血眼になって探しました。起業できるアイデアさえみつかれば社長になれる、当時の私はそう信じていたのです。









